食品ロスだけでなくフラワーロスにも注目を!花き業界の取り組み

全国的なコロナの影響で、深刻な打撃を受けている飲食業界についての状況は、連日テレビや新聞などで報道されています。

しかし他にも打撃を受けている業界があります。

そのひとつが花き業界です。

 

花き(かき)・・・漢字で表すと「花卉」

 

花束やアレンジメントのような観賞用の植物全般です。

ハロウィンのカボチャも観賞用であれば花卉に含まれます。

2020年、入学式や卒業式の多くが中止になりました。

緊急事態宣言や自粛で、結婚式の中止も相次ぎました。

イベントの中止により多くの花が出荷できず、廃棄されている現状があります。

4月の売り上げは前年の7~8割減少というバラ農家も。

この状況下で、花き業界はどのような取り組みをしているのか紹介します。

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外出自粛で高まったガーデニング需要


コロナ禍の外出自粛の影響でガーデニング市場の需要は高まりました。

“おうち時間”という言葉はすでに定着しましたね。

2020年からガーデニングの需要が高まりました。

緊急事態宣言の出された2020年の4月から6月までのカーデニングの平均の売り上げは2019年と比べて159%。

ゴールデンウイークなどの過ごしやすい時期の土いじりは、外出自粛の中で、レジャーの代替として良いリフレッシュの機会にもなっていました。

そして迎えた夏、育ててきた夏野菜を収穫して食育や充実感が味わった人も多いのではないでしょうか。

トマトやキュウリにナス、ゴーヤ。ひまわりに朝顔など夏の定番の花を育てた人もいるでしょう。

初心者に人気のハーブの種子の売り上げも、昨年比の2倍でした。

 

それに伴って、貸農園も新規契約数が過去最高を更新した地域もあります。

加えて家庭菜園関連の書籍も人気が高まり、増刷や在庫切れが続出した店舗もあるほどです。

これにはスーパーの品薄を受けた飢餓感があったのではないか、ともいう報道もありました。

フラワーロスは以前から問題になっていた

そもそもフラワーロスとはなんでしょうか。

定義は3つです。

  1. 店舗で売れなかった花が残ってしまったもの
  2. イベントなどで装飾に使用され、イベントの終了で廃棄されるもの
  3. 生産が多くなり供給過多になるため出荷できずに廃棄されるもの

 

SDGsがさかんに目に留まるようになり、「食品ロス」の意識が高まってきました。
食品ロスについては国が取り組みを掲げ、数値を公表していますが、その一方で「フラワーロス」の正確なデータはわかりません。

しかし、フラワーロスは以前から問題になっていました。

農林水産省の調べによると、2010年をピークに切り花類は減少傾向にあります。

いわゆるバブル景気以降に減少しているのです。

そして新型コロナウィルスの影響によるさらなる需要減少。

フラワーロス問題に取り組むために、農林水産省は2020年11月「花きの現状について」報告を挙げています。

そして「花いっぱいプロジェクト」という、花きの購入促進の取り組みを始めました。

 

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フラワーロス削減への取り組み

農林水産省は「花いっぱいプロジェクト」で花きの需要を呼び掛け、家庭や職場での花飾りや花の購入を呼び掛けています。
花き業界は、実際にどんな取り組みをしているのでしょうか。

花のサブスクリプション

昨今、音楽や映像の配信でサブスクリプションを利用する人が増えていますが、同じように、花もサブスクリプションで定期的に楽しもうというサービスが始まっています。

定額料金を支払うと、定期的に旬の新鮮な花が届くというサービスです。

月3000円程度で、毎月旬の花束が届きます。

このサービスの嬉しいところは、いつでも解約できるところ。

「1年間は必ず契約してください」など、期間に縛りが無いので好きなだけ楽しむことが出来ます。

 

またはギフトチケットとしてプレゼントする、という方法もあります。

チケットを贈られた相手が、好きなタイミングで一定期間「花のある暮らし」を体験することが出来るのです。

契約数が見えるので、供給過多になることや在庫過多になることが減り、フラワーロス削減に繋がります。

 

ドライフラワーを主力商品に「フラワーサイクリスト」も活躍中

山口県のあるバラ農家では、ホテルに卸していたバラの需要が戻らず、ドライフラワーを主力商品にする決断をしました。

9月下旬からはハロウィンに向けた体験やワークショップを行っています。

ボタニカルキャンドルと組み合わせた素敵なドライフラワーのアレンジメントを展開しています。

また、規格外の花やイベントなどのロスフラワーを買い取り、ドライフラワーによるアクセサリーやインテリアグッズを作るアーティストも増え始めました。

このアーティストのことを「フラワーサイクリスト」と呼びます。

棄てられてしまう花をドライフラワーにして、リサイクルではなく、さらに価値を高める「アップサイクル」にすることを「フラワーサイクル」というのです。

フラワーサイクリストの手にかかると、二次使用とは思えない素敵なドライフラワーのグッズが生まれます。

ドライフラワーで季節ごとのリースや、玄関のちょっとした雰囲気づくりに良い演出が出来ますね。

 

1本100円から花が買える「チャンスフラワー」

市場に出せない規格外の花や、コロナ禍で行き場を失った花を全国の農家から買い取って「チャンスフラワー」として販売するという取り組みも行われています。

取り扱いは現在、首都圏を中心に約10か所とのこと。

チャンスフラワーと名付けた由来は、規格外の花でも輝ける場所がある、花を手に取った人に笑顔のきっかけをくれるチャンスになるという意味が込められています。

チャンスフラワーを展開する会社のプロジェクトのひとつは、カフェや有名大型古書店の店頭で1本100円から販売する「hana to me(花摘み)」というもの。

買い物ついでに、珍しい花や気に入った花を選ぶというのは、ちょっとしたイベントですね。

しかも花が1本100円というのは、お財布にも優しい試みですね。

 

最後に

私たちは毎日おにぎり1個分を廃棄している。

これはわかりやすい食品ロスについてですが、フラワーロスの正確な量はわかりません。

2010年以降から花の消費低迷は続いています。

そして現在、新型コロナウィルスの影響で花き業界はさらに打撃を受けています。

 

確かに花は贅沢品かもしれません。

節約するときに、一番に削られてしまう項目かもしれません。

しかし花屋の前を通ったとき、庭先に咲き乱れている花を見たとき「いいな」と思う気持ちはありませんか?

花束をもらって、笑顔になったことはありませんか?

月に1度でも、自分にご褒美をあげるように花を買ってみてはいかがでしょうか。

そんなにしょっちゅうでは無いけれど、嬉しいことがあったとき、私はご褒美に花を買ってみたりします。

 

 

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