俳優と女優の違いは何?俳優とタレントの違いも!

ある女優さんのニュース記事に“俳優”という肩書を見つけました。

俳優と女優の違いって何なのでしょうか?

また、俳優とタレントの違いも混乱しそうなあなたに違いをわかりやすく書いてみますので最後までお付き合いください。

 

 

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俳優と女優の違い

 

俳優とは、演劇で劇を演じる役者のことを言います。

そこに男性と女性の区別はありません。

俳優という大きな枠の中に女優という分類があるということです。

 

しかし、男性役者のことを俳優、女性役者のことを女優というイメージがありますよね。

 

女性の役者を「女優」と、あえて呼ぶようになったことには歴史的な背景があります。

歌舞伎の創始者は出雲の阿国。安土桃山時代の女性で出雲大社と巫女といわれています。

しかし、江戸時代に風俗的な理由で女歌舞伎は禁止になり、女芸人は舞台に立てなくなりました。

そのため女芸人は、男子禁制の大奥や大名家のお抱えや奥座敷に招かれるものになります。

この伝統は明治に入っても続きましたが、日本の近代化が進むにつれて女性も舞台に立つことが出来るようになりました。

女芸人たちが一座を作って街中の劇場で上演するようになるのです。

この女性たちを「女役者」と呼ぶようになります。

 

そして、明治32年、川上音二郎一座に所属していた女役者である川上貞奴が、代役としてサンフランシスコ公演に出演して成功をおさめました。これによって彼女は「日本初の女優」と呼ばれるようになります。

そしてその後、川上音二郎と川上貞奴は東京に「帝国女優養成所」を開所しました。

同じ年に藤沢浅二郎が、男優養成を目的に「東京俳優養成所」が開所します。

男性の役者を「俳優」、女性の役者を「女優」と区別して呼ぶようになった起源はここにもあるようです。

 

 

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俳優とタレントの違い

タレントとは、芸能人のことを指します。

主にTVやラジオなどに職業として出演する人のことです。

ドラマや映画にタレントが出演することもありますが、演劇に主軸を置いていない出演者はタレントです。

百科事典において芸能人の芸能とは、「音楽、舞踊、演劇、演芸、民俗芸能などのほかに、映画、ラジオやテレビなどの放送を含む」言葉と記載しています。

(出典:世界大百科事典 平凡社)

しかし現状では、テレビやラジオなどのメディアやイベントに出演して、出演料をもらう人のことをタレントと呼んでいます。

このタレントは、メディアへの出演を本業にしている人だけでなく、副業やアルバイトでも出演する人も含まれるようになりました。

 

一方、俳優は役を演じる人。

演劇や映画、テレビドラマで芝居を演じる人です。

この俳優の中にもジャンルが様々あります。

新劇俳優、歌舞伎俳優、映画俳優、テレビ俳優など。

最近では、映画にもテレビドラマにも出演する俳優が増え、個人を定義することは難しくなりました。

声優も俳優に分類されます。声で出演する俳優です。戦後の日本では、舞台以外はラジオドラマの声優のことを指していたためです。

そして能の役者は俳優と言いません。能役者や能楽師と呼ばれます。

 

広辞苑や百科事典では、YouTuberやインスタグラマーが芸能人・タレントであるという定義にはなっていません。

広告収入やイベント参加など、YouTubeというメディアを使って収入を得ているところは芸能人と変わりません。

しかし、現在はテレビ出演の有無で、タレントとは違うと定義されているようです。

逆にタレントがYouTuberとして活動している例は増えてきています。

 

比較的新しいメディアであるTikTok(ティックトック)や17ライブ(イチナナ)という、主に一般人が活躍しているメディアがあります。

こちらにも、広告収入や投げ銭などで収入を得ているTikToker(ティックトッカー)や17ライバーがいますが、まだタレントとは呼ばれていません。

しかし、この世界にも芸能人・タレントが参入を初めています。

今後は定義が変わったり、あいまいなものになったりしていくかもしれませんね。

 

 

俳優・女優の言葉の由来は?

俳優の発生は日本書紀に登場します。「わざおぎ」「わざおぎびと」です。

「俳」の訓読みは「わざおぎ」であることを知っていますか?

「俳れ」で「たわむれ」とも読みます。

俳の字の中には「おどけ、たわむれ」という意味が含まれています。

 

日本書紀に登場した「わざおぎびと」は、神様を招く呪術者のことでした。

神様を招き、滑稽な動きをして歌い舞って神様は人を楽しませていたのです。

このわざおぎびとに「俳優」という字をあてたのが起源とされています。

 

中国や韓国にも俳優の起源があります。「倡優(しょうゆう)」という職業がありました。

単に「優」や「優人」「俳倡」とも呼ばれます。歌や舞い、ユーモアのある道化師として王侯貴族に仕える人たちのことでした。

「俳、倡、優」ともに「わざ」という意味が含まれています。

 

江戸時代の初めころ、発生した歌舞伎。

人々の人気を集めますが、役者を巡っての喧嘩が絶えないなどの理由から、女歌舞伎はしばしば禁止されます。

その後に興った12歳から18歳までの男子による若衆歌舞伎も、誕生から25年で禁止令が出てしまいます。

禁止令が出た後は、成人した男性が役者をつとめる「野郎歌舞伎」が舞台芸術として発展していきます。しかし、歌舞伎役者は「河原者」などと呼ばれ、地位は低いものでした。

明治以降、芸術家として認められるようになると、歌舞伎役者は自らのことを俳優と呼ぶようになり、それが一般化します。

そして歌舞伎役者だけでなく、舞台役者やラジオドラマなどの役者も俳優と呼ばれ、役者と俳優が同義語になりました。

これが、役を演じる人すべてを俳優と呼ぶようになった由来です。

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