
食事のマナーってとても大切ですよね。
特にお箸の使い方は子供の頃からおじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さんに厳しくしつけられてきた方が多いのではないでしょうか?
箸のマナーって案外知ってそうで知らないことが多いです。
箸の使い方のマナー違反をきちんと確認し、正しい使い方を子供たちに教えたいですね。
今回はお箸の使い方のマナーについて もう一度おさらいしてみましょう。
箸のマナー違反

最近は洋食や中華、ラーメンなど食事全般でお箸を使う機会が多くなりましたが一般的に箸=和食というイメージですよね。
箸のマナーといえば、和食のマナーと言っても過言じゃないくらいですね。
かくいう筆者も全て知ってるわけでなく、今回箸のマナー違反について色々調べ勉強になったことがたくさんあります。
・・・と言うか50数年生きてきて、できてないことがたくさんあったことに、穴があったら入りたいくらいの恥ずかしさなので今回皆さんと一緒にお勉強させていただきます。
お箸の使い方のお行儀悪いことを嫌い箸(きらいばし)といいます。
別名忌み箸(いみばし)や禁じ箸(きんじばし)と言われることもあります。
嫌い箸の種類
嫌い箸の種類はたくさんありますので早速ご紹介します。
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- 拝み箸(おがみばし)
- お箸を両手に挟み「いただきます」をすること。
一見お行儀良さそうですが、合掌の際に物を持つことがタブーなのです。 - 刺し箸(さしばし)
- 食べ物を突き刺すこと。
小さい子供がよくやりますが、小さい頃からダメだと教えましょう。 - 立て箸(たてばし):(仏箸)
- 茶碗の中のご飯に箸を突き立てること。
葬儀のときになくなった方へご飯をお供えするときの所作なので縁起のいいものではないですね。
これは一般常識でほとんどの方は知っている作法だと思いますが絶対しないようにしましょう。 - 寄せ箸(よせばし)
- 箸で食器を引き寄せること。
宴会の席で酔った人がこの寄せ箸をするところを見たことあります。
ついついやっちゃいそうな動作のひとつです。 - 迷い箸(まよいばし)
- 何を食べようか迷って箸で食べ物の上をウロウロすること。
やってしまいそうですが、お行儀悪いのでやめましょう。 - 手皿(てざら)
- 手のひらをお皿のように持っていく食べ方のこと。
これも一見上品に見えますが、もしこぼれたら掌の上に!その手をどうします?
できるだけ小皿を使いましょうね。 - 渡し橋(わたしばし)
- 「ごちそうさま」の意味もあるのですが、『三途の川を渡す』と言って嫌われることも。
- 舐り箸(ねぶりばし)
- 食事中、箸についた食べ物を口の中でなめてとってしまうこと。
箸をなめてる動作って見てもいい気持ちがしませんよね。
もし米粒がついた箸でおかずを取りたいときは、正式には懐紙を使ってふきとるのですが、そうもできないこともありますので周りの人に気づかれぬようそっと茶碗の端でこそぎ落としましょう。
周りの見られないようにさり気なくすれば大丈夫だと思いますよ。 - 涙橋(なみだばし)
- 汁気の多いおかずを口にする時、汁をしたたらせながら口に運ぶこと。
ポタポタ汁を垂らしながら食べるのを見ると不快ですよね。
小皿にいれて、最低限の距離で口に運びたいですね。 - 箸渡し(はしわたし)
- 箸と箸で食べ物をやりとりすること。
葬儀の際のお骨を取るときにする動作と同じなので嫌がられます。 - 叩き箸(たたきばし)
- 箸でカンカンと食器を叩くこと。
酔った人がやりそうですがルール違反です。
小さい子供がやってても「お行儀悪い」とちゃんと教えてあげましょう。 - 探り箸(さぐりばし)
- お椀の中に箸を入れて、自分の好みの物を探すようにかき回すこと。
見た目が汚いし、大皿だと他の人が食べる気をなくします。、 - 指し箸(さしばし)
- 箸を持ったまま相手や物を指すこと。
会社の上司に箸で指されながら「お前なー」と説教されたり、 箸で物を指しながら「それとって」と言われると嫌ですよね。
見た目が本当に悪いので やめた方がいいですね。 - 掻き箸(かきばし)
- 食器を口につけて食べ物を箸で掻き込むこと。
急いで食べる時に「ガーッ」と 掻き込む人いますが、男性だったら男らしく美味しく食べてくれるイメージもあります。
でも本当はあまり良くない食べ方なのでマナー違反になるということを覚えておきましょう。 - 撥ね箸(はねばし)
- 嫌いなものを箸で除けてしまうこと。
好き嫌いが多い人がやりがちですが、 一緒に食べている人が励ましやってると美味しさ半減してしまいますね。 - 直箸(じかばし)
- 多くの人と食事をする時に、 大皿に盛られた料理を自分の箸で直に取ること。
この際は取り箸を使うようにし、取り箸がない場合は取り箸を準備してもらった方がいいでしょうね。
どうしても取り箸がない場合は「直箸でいいですか?」と一言断れば気心しれた関係だったらOK出そうですよね。 - 楊枝箸(ようじばし)
- 箸を爪楊枝代わりにして歯に詰まったものを取ること。
言うまでもなくマナー違反です。 - 洗い箸(あらいばし)
- 汁物などで箸を洗うこと。
和食の場合、まず汁物を先にいただくのは正当なマナーです。
その際、箸で具を抑えるので箸が一旦汁で浸されることでその後の食事で箸に食材がくっつきにくくすることが目的です。
汁に箸だけ入れる行為はルール違反です。 - 逆さ橋(さかさばし):返し箸
- 大皿料理を箸を逆さにして取り分けること。
取り箸がないときについついやってしまいそうですが、自分の手が触れた部分で料理をつかむのはキレイなものではありませんね。気にする人は気にします。
また箸の両方が汚れてしまうので見た目も悪いです。
取り箸を準備していただくようお願いしたほうがいいですね。 - 移り箸(うつりばし)
- 一度箸をつけた料理を食べずに他の料理に移ること。
大勢の前だとすごくお行儀悪いですね。 - 空箸(そらばし)
- 一度取った料理を食べずに元に戻すこと。
- 重ね箸(かさねばし)
- 同じ料理を何度も取ること。
- 噛み箸(かみばし)
- 子供が よくやる動作で箸先を歯で噛み噛みしてしまうこと。
大人はしないと思いますが、見た目良くないのでやめましょう。
箸のマナーは美しい食事につながる

箸のマナーってたくさんありますが、どれもこれもキレイな食べ方に繋がります。
家庭で食事するときは気づかないことでも、会社の同僚や接待など他人と食事するときに箸使いって結構見られてますよ。
一緒に食事をして、相手が嫌な思いをしないような箸使いをしたいですよね。
とてもカッコいい彼が、箸のマナーができてなかったらそれだけで“興ざめ”ってことないですか?
逆にあなたの箸使いを見て“興ざめ”されることもあるかもしれません。
箸使いや食事のマナーって子供の頃からの習慣が身についていることが多いので、ご家庭によって異なります。
しかし、「両親が教えてくれなかったから仕方ないじゃん」というのではなく、私達自身もきちんと箸のマナー違反をしていないか自分を見直してみましょう。
箸のマナーを他人に指摘されるのって、すーーっごく恥ずかしくてその後の食事が喉を通らなくなってしまったことってないですか?
筆者も「この箸使いってどうなのだろう?」と悩みながら食事していたことが、マナー違反に当たることもあったのでこれを機にきちんと学んで孫たちも恥をかかないよう箸のマナーをきちんと教えようと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。